そして、そのたいていは、日常の景色にそっと溶け込んでいる。
あくまでも、私の場合、だけど。
今日は、美容室にいた、おばあちゃん。
頭に無数のカーラーを巻き付けられながら、やっと組めたその足の上で、必死にメモをとっている。
『このメニュー、覚えておけるかしら』
オレンジページをめくりつつ、美容師さんに聞くおばあちゃん。
『だいたいのお客さんは、携帯で写メ撮って帰りますよ。撮ってみます?』
『私、携帯持ってないもの』
このような会話を経ての、必死のメモ姿。
どんなレシピを、書いてるんだろう。
誰に作ってあげるんだろう。
必死に書き写す姿が、とにかく愛おしかった。
きっと、神様が人間を見て微笑むときって、こんな感じかな。
人間って、本当は、とってもチャーミングで可愛い存在なんだ、って想い出す。
特に、子供とおじぃ・おばぁとの触れ合いを通して。
美容室で見つけた、可愛い時計
私が今住んでいる街は、もともと下町で、今は集合住宅まで出来て、人が多い。
家と家が近過ぎて、正直、息が詰まりそうになる。
でも、そんな距離の中から、光を探すことも出来る。
そんな光は、いつだって、人が運んでくれるんだ。
いつだって、小さな光を見つけられる人であろう、と思う。
そして、そんな私も、誰かの光になりえることを、忘れないようにいたいと願う。
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